2019.11.28
住職備忘録
持仏堂の格天井の組み上げ開始
先日の格天井の部材は私が他用で外出している間にあっという間に組み上がってしまいました。寸法を精密に採寸をして廻り縁を取り織り上げの部分までを二日ほどで仕上げてしまいました。この大工さんは高徳院の本堂銅板下地工事、床下工事、客間、等々を仕上げて下さった宮大工「今宿工務店」様です。
きれいなで清潔な現場、迷いのない工事、正確で迅速な工事、私と息の合う大工さん。京都の有名な堂宮大工の工務店でご修行をされたと人伝に伺った事が有ります。自信の無い大工は「俺は宮大工だった」と自称するそうですが彼の口から「宮大工」と一度も私は聞いたことがない。聞いたことは無いが間違いのない「宮大工」さまです。
相方の大工さんも自らは言いませんが大した宮大工さんです。出来もしない事を知ったような事を言わない立派な宮大工さんです。今年初秋の銅板葺き業者は、私の目にはブリキ屋さんに失礼なほどの似非銅板葺き屋であり、伝承の出来ていない稚拙な技術、壊した天井を直さない、雨漏りの壁を色違いで知らぬ間に塗り、目が慣れるとあれで良いと思い始める・・・、初めて本社から支店へのやり直しで大慌ての似非業者。施工店は元請けも有能な宮大工も失い、三度も施主であった私への信頼も全てが、今の宮大工さんに「魂ごと」移り変わりました。
二日目の様子
三日目の様子
竿は木曾ヒノキ 天井材は吉野杉 宮大工さんの推奨通りに行いました。