2022.04.01

住職備忘録

20年後に未来に届く手紙

 手紙は消印がなされます。少し説明をさせて下さい。

 今から22年前(2000年)、三河の巨刹、財賀寺へ参詣をしました。その頃から現在もご住職から良くして頂きついつい長居をしていました。奥の部屋で若造のわたしをいつも歓待してくれ現在もご健勝であられる奥様からも笑顔でお話をしていました。長居をお詫びして辞去しようとしたその時「ごーーーん」と梵鐘の音が遠くから聞こえてきました。財賀寺様の梵鐘の音でした。「良い音ですね」と感想を述べると「高徳院さん、梵鐘の音は先祖のお声ですよ」とハッとする事を私に話してくれました。何月だったか? 山深いお寺の日暮れ、鐘の音と共に「先祖の声か」と思い返して高徳院へ帰りました。

それ以来、不思議な事に周りのお寺からも朝な夕なに切なく鐘の音が聞こえてきました。それにも増して当寺隣接地には、現在は転居しましたが、藤田医科大学学園本部が設置され創立者の強い思いの大時計台が時を示し毎日06:00 から21:00の間には、当初オルゴールの音が響き渡り、医科大学が認可されて暫くの後に美学教授演奏の「藤田学園校歌」ピアノ旋律が繰り返し流れていました。周りの梵鐘の音、私が青年の頃から目標としてきた故藤田啓介藤田医科大学創立者の校歌、音だけ設置者の場所と意思を聴覚で知らせる事が私に梵鐘建立を促しました。財賀寺、近隣寺院、藤田学園校歌のお陰で梵鐘堂を完成させる事が出来ました。

 2002年3月31日竣工させ今年で20年となりました。「必要な人材、必要な経済、価値の創造、全て独力」を旨とし故藤田啓介先生の言葉通り独力でやってきましたが、2002.3.春彼岸法会案内状に「鐘楼堂竣工」と記載をして任意の喜捨を求めました。これには訳があります。「俺って檀家だよね、寄付をどうして言わないの?」「私らって檀家扱いされていないの」と想像もつかない事を声かけられました。中には「これを」と現金を持って来てくれた方もあり三月末竣工の一カ月足らずで、自慢ではありませんが、梵鐘がもう1.5購入できる喜捨が上がりました。何も言わないのに「なんだかな~有難いなっ」とだけでした。

 

この写真は梵鐘を鋳込む時の写真、

富山県高岡市金森鋳造所にて2001.10.11.鋳込む

出来上がった梵鐘「六波羅蜜鐘(ろくはらみつしょう)」

財賀寺住職の言う先祖の声は六波羅蜜の教えと私は自戒するために

私が命名しました(時に自戒を忘れますが鐘の音を聞いてシャッキ!)

 驚いたのは私でした。春彼岸を終えて落慶法要の折には稚児が400人、参詣者も大勢お越しいただきました。何か良い記念行事は無いかと思い「そうだ20年先に届く手紙」を書いて貰い20年後にお預かりした手紙を郵送する企画を立てました。本日その期日が来て、お頂りした全ての封書を数年前より住所と氏名を確認して郵送しました。全ての人に満足は無理ですが20年前の自分宛てに書かれた方、孫の名前、嫁いだ娘、誰だかわからない方への手紙と色々でした。無論、一切開封はしていないのですが、20年の歳月は諸事情を変化させ「思わぬ内容」も少しは恐れるところです約束通り郵送を完了しました。400名の稚児には5年前の15年後に届く手紙を送付しました。5年前の本備忘録5月頃を眺めると親御さんからの感動的な感謝のお手紙を頂いた経緯が記してあります。私もいい歳になりました。

 

 

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