2018.08.08

住職備忘録

立秋

『都をば 霞とともに 立ちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関』平安の頃の能因法師による歌と言う。春彼岸を過ぎ、寒さも和らぎ春の霞と共に都を出て、奥州陸奥へ向かう旅を始めてて気が付けば秋の吹く白河の関にたどり着いていた歌が当時、世間に受けて今でも心地よいリズムとなって私も記憶に留まっています。 高徳院も春彼岸を終えた後、桜の季節や花々の香華が境内の息吹と共に咲き乱れ、新緑の頃には薫風が堂内を吹き抜けて境内に焼香の芳香を満たし、紫陽花の頃の桶狭間古戦場祭りを終え、世話人さん達のご助力で夏の行事も終える。僧侶は日々のお勤めに種々の法要儀式や春秋彼岸、お盆の準備、境内受付は日々様々な準備や応答を精励良く勤め、境内環境班はお寺全体の維持管理や境内雑木を粉砕して堆肥作りから施肥までの心を配る抜群の仕事量。また一貫してお寺の維持管理の工事や些細な工事にもに粉骨砕身して下さる旧勝村建設さん。お寺の日々の管理運営を支える目には見えないサーバーやシステムを管理して下さる方々。種々の協力と理解・・・気が付けば朝の本堂渡り廊下で秋風が爽やかに秋の到来を告げてくれました。
 一年、春夏秋冬を人生で思うに、私の現在は立秋を過ぎ? 立秋よりもっと過ぎているかも知れません。冬至は行き過ぎかも知れませんが・・・ 先ほどの能因法師は陸奥の国には行かずに色々な知識を得て出掛けた事もない「陸奥の国」に余程に憧れを以て都でこの歌を詠んだと言います。また芭蕉は奥州の旅で、雨に煙る象潟(きさかた)で「ねむの花」を眺めては、中国春秋の雨に煙る湖を「雨の象潟」と詠み西施(せいし)と言う麗しい女性が「ねむの花」、眠る(永眠)すると詠んで「象潟や 雨に 西施が ねむの花」と、呉越春秋の風景を芭蕉翁は詠まれました。全て司馬遼太郎さんの受け売りですが、私は秋彼岸を過ぎ冬至の頃でも、とても及びもしませんが能因法師や芭蕉さんのよう白河の関や太湖をロマンティックに夢を見て居られますかね、私は

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