2018.11.30

住職備忘録

垂木の載り始めた持仏堂

備忘録を更新しないと徒に日が過ぎてゆく。新聞はニュースが無いと詰め草記事と呼ばれ何でもない記事が載ります。寺の出来事は毎日色々とありますが霜月晦日の備忘録を記します。大工さんの工事は垂木が一部に乗り始め木曽檜の良い香りが現場に漂っています。現場に寺の家族の者も同行して眺めます。「きれいな木肌ですね。それによい香りがします」と感想を漏らすと堂宮大工さんが「木曽檜です」と教えて下さる。

木曽の檜は香を嗅いでいると31年間に竣工した高徳院山門を思い出しました。同行の寺の者に振り返って指差し『あの山門の檜は樹齢2600年芯去りの台湾檜でなんだよ』と自慢げな事を告げました。「芯去りって?」と尋ねられました。昭和61年山門建設の折に建設会社から提示された材木は台湾檜でした、樹齢2600年と言う古木で日本では檜は手に入らない檜です。芯去りのイラストを図解すると以下になります。 材木の中心部分、年輪の中心は強度的に頑丈ですがヒビが入り易いのに比べ、新去り材は強度にやや欠けるもヒビが入り難い。山中奥深くから曳き出された材木は、当然芯がある。芯を外して製材を行いできた材木の製品は当然に価値があり且つ、巨木の中でも僅かしか製材できない木材を指す。樹齢2600年台湾の高尾産檜はまだ昭和60年頃には伐採ができ、木曽檜の代替として複数のゼネコンから勧められたお話でした。時はバブルが起こる少し前に、当寺山門建設請負契約を締結した事は私の本当に幸運であります。最終的には社寺専門建設業者(株)松井建設名古屋支店が山門工事を請け負いました。総棟梁は加賀藩拝領大工で現代の名工「二矢忠次郎こと山崎竹由」師が建立しました。高徳院境内脇のトタン小屋を大工小屋として芯去りの樹齢2600年台湾檜は大量に運び込まれ、境内は台湾檜の香りで満たされ眼をしばだたせる私の31歳の頃の記憶です。その台湾檜と明らかに違う本坊屋根改修に使用される木曽檜の香。記憶の彼方に33年前の記憶が蘇ってくることは若さへの寂しさと、今でも多少元気でお寺のために尽くせる気力に感謝をしており、来週の先師忌に心を込めて供養を行いたいです。

山門の基礎工事

山留工事

ユンボに乗っている私です 私も一生懸命で大石を移動しています

松井建設名古屋支店 後日支店長となった現場監督 森田氏

築地塀 基礎掘削工事

現在 屋根替えの本坊(本日 木曽檜と台湾檜の香を嗅いで涙した)

出来上がった竣工前の 山門 樹齢2600年 木肌は芯去り材であり一つも節が無い

終わってみれば何でもないですが・・もう一度は自信が無いです

 

 

 

 

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