2020.03.25
住職備忘録
令和二年 彼岸会の様子
春彼岸は誰しも経験した事の無いようなお彼岸法会でした。当寺は既に二月末ごろまでに例年のご案内状と印刷、封緘を終えておりました。当初、印刷開始は2月半ばからでした。原稿は例年通りの原稿を準備していたのですが・・コロナウイルスは春節頃から爆発的に日本国内で大問題となり現在も終息の目処もたたないない事態となっております。彼岸供養でご先祖様への思いをお寺で集う気持ちと、集う事による危険性は私の大変な関心事となり、寺内ではその対応に大変に追われました。 私は寡聞ですが聖武帝の折、日本国内では同様の疫病が流行して全国の国分寺、国分尼寺で「金剛般若経」を読経して流行り病の収まる事を祈願されたのが彼岸会の由来と若い頃に読書したことを思い出しま何が何でもの思いでした。
ご参集の皆様のご健康を留意し、僧侶だけの読経と、彼岸当日参詣をご辞退のご案内通知に書き換えて本当に足らない時間で全てを一から改め、令和2年春彼岸法要を行いました。例年同様にたくさんのお申込を頂きましたが、彼岸当日法会はお参りの居られない寂しいお勤めとなりましたが分散参詣にご理解を頂き無事に彼岸会を終えることができました。ですが未だに終息しないコロナウイルス。鎮護国家、万民豊楽、五穀豊穣と言う祈りの熟語の真の願いを感じています。今年のお彼岸当日の様子です。
風が吹いても飛ばないように焼香台を2カ所 設置して分散参詣を頂きました
御塔婆は赤絨毯の先でお渡し(現在は4/21まで境内応対)
御参詣ご辞退をご理解賜った本堂様子