2020.05.05

住職備忘録

祖父の墨蹟

 疫病で世界中が混乱しおります。誰だって取り乱します。疫病の終息時期の全く見えない状況は全く怖いです。

 

 何をすることも無く数年前からお寺の資料を色々と整理を今日も気が付いて行っておりました。古いリンゴ箱からは色々なものが出てまいります。下の扇面板に書かれた詩は亡父から聞かされた事の有る詩でした。「日は暮るる あめに(雨に) なるみ(鳴海)の ひとりたび 大師の ちかひ(誓い) ただ 頼むなり」と読むと思います。左端に「雪」と書かれていますが「雪嶺」は亡父の僧名です。 日は暮れて 雨に降られた 東海道鳴海の一人旅 心細くも 弘法大師の お力添えを 生きるかてとする」と私は思いました。コロナウイルスで世界中が苦しんでいる土砂降り、目には見えない力を信じて、旅路の行く末を守ってもらう。いま大切なことは取り乱す事なく冷静に毎日を過ごす事が大切な時に、この扇面板に出会い、祖父の文字に力を頂きました。祖父は日露戦争で衛生兵として出兵、旅順や遼陽、奉天、多分もっと北方の哈爾浜まで行っているかもしれません。遼陽城での写真やロシヤ軍との迎賓館での記念撮影、第二次大戦、戦後、私の聞く祖父はまさに明治の厳父だったように思えますが気弱の時に詠んだ歌が下の歌だと思うと、いま目前の危機にも「冷静でいろよ」と言われているように思えます。

 

「日は暮るる 雨に 鳴海の ひとりたび 大師の 誓い ただ 頼むなり」

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