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平成21年10月分

非営利斎場「六波羅蜜会堂」の動画です
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備忘録は暫く閉鎖します
(平成21年11月19日(木) 住職 )

■10/30          
今日はお世話人さん達が多くお集まりいただき11/3当寺の恒例となったお砂踏みの準備をしていただいた。事情があり本堂及び新建等はそのままであり未だ準備は半ばであります。11月2日に再度、準備にお集まりいただき前日間際の完了とし当日を迎えたいです。色々とお詣りや準備、段取り多くの事が同時に過ぎて行くので考えが中々まとまりません。忙しい時程、慎重に落ち着いてゆっくりと一つ一つを丁寧に終えたいです。
■10/29          普通の奥さんになりたい
今から数年前、毎朝お参り来られた会社経営の奥さんがお見えであった。寒い時も暑い時も「おはようございます、寒いね〜」っと声を掛けてくれた方だった。辺りはまだ真っ暗な朝五時二十分、彼女が毎日現れる時間である。空を見上げれば星が降る寒天の空。白い息を吐きながら件の「寒いね〜」っと声を掛けて下さった。この奥さんとは公私にわたり色々と厚誼があった。

「どう?忙しい?」っと尋ねると「今度私会長になるんだわ。」っと思いがけない返事であった。私にすればたたき上げの彼女である。会長も社長もないような感じで「会長になって何をするの?」って尋ねたら「私、普通の奥さんって言われるようになりたいの」って私に返事をした。そりゃそうだろう、何でもかんでも馬力を出して今日まで来た彼女、朝は三時から会社に入り夕方は遅くまで馬力を掛けてがんばってきた人であった。

しばらくして病気と本人が私に告げ暫くすると入退院を繰り返し一昨日、危篤の連絡が入り今日の訃報となった。彼女は普通の奥さんになれたのかな?と彼女のことを思い出しながら枕経へお邪魔させて頂きました。本当にお疲れ様でした。少し会社のことが楽になったかと思った矢先のこの残念な今日のお参りにホントに寂しい思いでした。毎朝お寺の準備と清掃をする僧侶も一言「寂しいですね」っと私にこぼしました。冥福をお祈りしてお葬儀を上げさせて頂きます。哀悼。
■10/24          父の遺稿
新しくスキャナーを求めた。お寺では色々な方々がご参集頂く事が多いので50型のモニターを利用して様々なことをご紹介をさせて頂いている。そのための映像資料作成のスキャナーであります。

スキャナーは以前から持っていましたが使い勝手が悪く余り触りたくなかった代物でしたが、今回のスキャナーは素晴らしく進化し併せて大変使い勝手の良い、なまくらな私にとっては頗る有難いお品であります。様々な書類を整理して保存する作業が一回の手間だけで簡単にパソコンに収納でき、探すことも楽になった。保証書も使用説明書も色々な証書もパット保存してさっと見られるこの優れものに感謝しています。写真も多くありこれからフォルダー毎にまとめていこうと思っています。

この作業をしている最中、色々な物を探しにお寺の中を探っていると久しく開けない引き出しや本棚、写真箱、押し入れ等に頭を突っ込んでは感慨に耽っていると思わぬお品を発見することがある。私の場合、父の遺稿を多く見つけたのです。父は古戦場の研究にライフワークを見つけ様々な考察をなして原稿に書き上げたり、史料を多く読みあさっては纏めてあったのです。当時コピーは未だ未だ普及の域には到底及ばず、筆記と写真しかなかったのです。私も父の運転手兼手伝いとしてあちこちの図書館や学校の先生のお宅を訪れては様々なお話や古文書、絵図等を拝見した思い出があります。

私には古戦場の歴史には余り関心がなかったのですが、門前の小僧ではないですが、父の残した書類や資料、遺稿には私がお手伝いした事柄や見聞きした内容、文言がその遺稿にはちりばめられ、30年前に戻ったような気がいたしました。表紙は赤茶色になっていてボールペンで表題が記されているが1ページ目を捲ると、古い紙の臭いと懐かしい父の書体を目の当たりに、ライフワークに相応しい充実した内容に改めて父の根気の良さを感じました。

また父が賞状の額に古い古戦場の色々な写真を貼り留めた額を外し写真をスキャンしようとしたら、中からは思わぬ賞状や感謝状が何枚も出てきた。殺人事件協力感謝状?ええぇっと思うような賞状も見つかり、大人しく静かな父も腕に心得があったのか?勇ましい賞状も見つかりました。

今私は父の遺稿の幾つかをこの机の上に置き、パソコンに改めて入れ直しております。スキャナーで読み取り簡単に取り込むことも出来ますが先ずは、ボールペンで書かれた原稿用紙に敬意を払い、キーボードからコツコツと入力しております。私もこの年になって父の足跡を後追いできるような年頃になりました。お寺の歴史資料も沢山あり、今以上の資料の整理や古文書の記録・現代語訳の必要も後世のために有る思います。有難いことにパソコンがこの面倒な資料収集と整理・区分を文句も言わずに手伝って下さることを思えば労を惜しむことは勿体ないと感じます。それよりも史料を編纂・収集した先人にも申し訳が立ちません。時間のある時、心静かな時にその作業を着実に進めたいと思い父の遺稿を今眺めております。
■10/13          月例会議と台風の後片付け
台風19号が通り過ぎてお寺の山中には多くの木々がおれたり傾いたりしています。放置する事は事故につながる可能性があり大変困難な作業で危険な高木から倒伐作業が開始されました。

幸い環境班には経験知識十分の方がお見えでしたのでその方の知恵と経験を教授いただきながら作業を進めました。午後より開始した作業は2時間半程で終わり先ずは危険な木の処分は済みました。他の作業の方はおれて地上に落ちた木々や竹を粉砕器で処分してやっと周りは少し明るくなりました。ナラ枯れと言うドングリ等に発生する害虫により木々は弱っている中に追い打ちをかける今回の台風。

ドングリを護るべく薬剤の注入を昨年施しナラ枯れの伝搬を少しだけでも食い止めたのに本当に、倒木するのは可哀想でなりませんでしたが仕方がないです。その様子をご紹介します。お寺には大小二台のユンボ、木々を粉砕する樹木粉砕器、エンジン消防ポンプ、チェーンソー、様々な機器がありますが総動員しての対応となりました。作業には事故を伴ってはなりません。気を遣う本当に辛い作業でした。
強風で煽られて傾いたドングリ高木
有りの食害で元々は根元が細っていたのが原因
ユンボで掴めないので何とか引きづり出した
向こうではチェーンソーの刃を研ぐ環境班の方
チェーンソーやノコギリの歯は土砂が少しでも触ると瞬時に
切れなくなるので注意が必要なのです。
■10/10          良いお天気
台風18号が通り過ぎて二日ほど経ちました。前日水曜日には環境班に雨の中、出勤して頂いて境内の大木「タブノキ」の太い枝を単管(鉄の管)にて補強をして頂いた。大人5名、合羽を着衣し大変な仕事でした。台風が通り過ぎた8日、トンでもない強風が吹き境内や山中の大小の木々が折れましたが幸いに大した被害も、環境班の奮闘により難を逃れ、今日爽やかな一日、何事も無かったように大木タブノキは青空に枝を一杯伸ばしては吹く風を抱きかかえていました。何事もなく過ぎる事は本当に大切だと思いました。

今日は10月10日、今から45年前の東京。そうです東京オリンピックが開催されました。古関裕治さん作曲「東京オリンピックマーチ」が国立競技場に鳴り響き最後に登場した日本選手団の事を未だ鮮明に覚えていました。ドイツのタイケ作曲「旧友」、スーザ作曲「星条旗よ永遠なれ」・・・心躍らしてテレビに見入り、音楽に聞き込み、感動のあまり境内に躍り出て飛び跳ねた事を覚えております。東京オリンピック・ファンファーレとともに聖火台に赤々と灯された聖火。小学生であった私の目の前を走り去った聖火。オレンジ色に灯され多くの人々に見送られてついに現れた聖火に思わず泣いた事を覚えております。

胸を張り堂々としたオリンピック出場選手団の面々を音楽で送り出すブラスバンドの音は強烈な出来事として小さかった私の心に音楽の灯火をそっと点けてくれたのでした。あれから45年の歳月が過ぎ去り再度東京へはオリンピックの聖火はお預けとなりました。引っ張りだこのオリンピック、人類の祭典オリンピック。もう一度日本であの感動を味わいたい物です。

今日は環境班の方達と台風の最終片付けと、境内整備に汗を流しました。爽やかな秋空に45年前の事を思い出しながら一日を終えました。
■10/4 晴れ         
今月に入っての初めての日曜日。天気晴朗にて吹く風爽やか。素晴らしい秋の一日でした。

今月初めに初めて「オフ会」に参加をしました。「オフ会」とはインターネット上のみで交流している、未だお会いした事のない皆さんと、ネットを「オフ」にしてお会いする事を指すらしいですが初めて参加してきました。場所は県外。当初一泊の予定でしたが、お寺の予定が多くなり夕食会のみに参加させて頂いた。出来ればその夜の内に帰寺したかったのですが思いがけなく楽しいオフ会となってしまい気が付いたら10時になっていました。同じ趣味を持つ同好の徒の方達とお話をする事はとっても楽しかったです。

昨日朝には既にお寺に到着して午後2時頃までお参りをさせて頂いていました。その後、環境班とともに山中のドングリの木を数本倒しました。本当は切りたくなかったのですが多くの「お墓の上に枝が数本せり出しドングリが風に吹かれて雨あられに落ちるので何とかして欲しい」との要望に応えました。さすが、比較的大きめの木を倒すと、横たわった木の姿は数倍にも膨れあがり枝を処分するのにも大変です。

お寺には木々を粉砕してチップにする大型の機械があるので、大まかに枝を小分けしその機械に入れてしまえば、自然の肥料にも昆虫のベッドにもなるチップがあっという間にできあがり処分はすぐ済んでしまいます。昨日は1時間半ほどでその作業を終えました。本日その現場のその後を見に行くとまだ青いイガを付けた栗の実が方々に落ちていました。一つ拾い上げ今私のパソコンの机の上で、私の方を眺めながらその栗はあります。

外には虫の音、机の上には栗の実と秋の深まりを感じます。今回はその栗をご紹介します。今日初めてお会いしたお寺の栗君です。秋ですね。