2019.03.06
住職備忘録
高野山 金剛峯寺 管長猊下 晋山式
雨の毎日であった。昨年、高野山の僧侶修養のお寺、寶壽院の門主様でもあられた葛西光義さまがこの度、高野山真言宗管長、金剛峯寺座主 のご要職にご就任とお話がありました。本来であれば全くご縁を頂かない私ではありましたが不思議のご縁でこの度、総本山金剛峯寺にて管長ご就任の式典にお招きを頂き光栄の至極でした。前日までの雨は朗らかに上がり新しい管長様を迎えるに相応しい好天候となりました。恥ずかしながらこの歳まで本山主催の法会には一度も出席をしたことがなく大変に緊張をしました。私の正直な感想は厳粛であり、また文化を伝える事は費用や労力に換算させることのできない、崇高なものと恥ずかしながら初めて感じました。古いしきたりや文化は守る事がいかに大切かを感じいりました。「天ほがらかなる時は」弘法大師様が仰ったお言葉ですが本日の慶時はまさに晴らかだったです。
この老僧の発声で乾杯がなされました。 お歳に似せず大声で一同大いに和みました。
お寺に帰れば早春に植えたチューリップがグングン大きくなり
私の気持ちは可愛いチューリップの花を夢見て朗らかに私を待っていました。