2019.10.23
住職備忘録
本堂床工事改修と離れの改装
数日前より本堂床の改修工事を開始しました。先代住職他界後にも何度か修理を施しましたが十分な施工とは言えないし、地震等の天災の折に床が落ちたりすると大変なことになるので思い切って始めました。畳は前日に僧侶が全てを客殿に移動をさせました。
数日前に大工さんが「住職、畳は我々で移動します。場所を指示してください」と言われました。私は若いころに柔道部に数か月在籍をしていたことがあり畳の移動の大変さはよくわかっています。重くて厄介な畳の移動は技術が無くても根性だけあればできるのです。一人で行う作業量ではないですが4名で執り行いあっという間に移動を終えました。案の定、翌朝宮大工さんが来られたという。「畳を移動していただき有難うございました。本当に助かりました。」この言葉を口に出来ない職人は、私は信用しない。人の気持ちをお互いに理解してこそ良い仕事ができると思います。すっかり床板と傾いた塚、気が付いたらあっという間に廃材もろともサッパリとしましたが「これで今までよく保ったものだ」と大工さんと関心をしましたが、これで安心でもあります。
作業は、はかどり塚石の代わりにコンクリートを流し込んでしっかりと塚を作ります。丸太ではなくヒノキの角材が外で待っています。内陣にも修理の手は入りますがこれで今後は数十年の手直しで何百年と持つと思います。通気と材木の素材、湿気の排除と害虫への注意を払い強風と雨に注意をすれば安心と思います。
本坊横、庭池の奥の離れの内装も回収中です。40年ほど前に新築をして数か月で玄関や窓が開かなくなり半年ほどで家が傾き始めました。自分が判断してダメと思ったら、どの様な事情でも拒絶しないとこのような事を、何度も繰り返すこととなりましたがこれが最後になると思います。