2021.02.22
住職備忘録
6度目の鋳込み式典 新書院唐破風鋳込み式典
平成13年10月当寺鐘楼堂「六波羅蜜鐘」の梵鐘鋳込みを富山県高岡市金森鋳造所にて行ったのが初めての鋳込みであった。初めての経験、後日知った事であったが、加賀藩前田家の命により大阪河内から鋳物師(いもじ)として4家に富山高岡に在住して鋳物技術を産業として広める名が下ったそうである。4家とは金森家、藤田家、般若家、喜多家の4家という。その鋳物師金森家鋳造所にて平成13年10月銅銭を投入して梵鐘を鋳込んだ風景です。
第一回鋳込み 当寺鐘楼堂「六波羅蜜鐘」の梵鐘鋳込
108枚の銅線を投入して無事の完成を
出来上がって新築鐘楼堂に設置された。
第二回鋳込みは瑜祇塔頭部5本の相隣。富山県高岡市、鋳物師4家の平和合金(藤田家)にて鋳込んだ風景。
当時私は58歳であり今から考えるともう一度はとても無理と思います。
私の人生の忘れられない光景の一つ
第三回は瑜祇塔を持ち上げる金箔の亀、金亀の鋳込み。
海の中に浮かぶ宝塔を四方から塔を持ち上げる由緒。
型を取るため発泡スチロールにて原典と私のイメージを作家さんが制作。
デザインが決まればこの亀さんと波しぶきのセットが4セント鋳込まれる。
鋳込まれ取り出した金亀、磨かれ採食されお寺に運ばれる。
平和合金(藤田家)制作。平成25年10月撮影
4基、四方にこの亀さんは瑜祇塔を底から護っている。
第4回5回は本堂及び客殿の破風金物鋳込み。
第六回が今回の新書院唐破風等の破風鋳込み
無事に唐破風及び東西破風が出来上がり真言寺院の威厳を高められるよう
心から祈念を致しました
鋳物師4家藤田家当主 藤田益一氏(平和合金代表取締役)
2021.02.12.撮影