住職備忘録
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2002〜2009
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平成25年12月分

非営利斎場「六波羅蜜会堂」の動画です
 ご覧下さい

■12/25       竹藪整理              
今日はお詣りも少なく私は竹藪に入り、他の環境班の人達と竹林の整理をしました。竹藪は整理や間引きをしないと、竹は陽を求めて外へ外へとその範囲を広め、薄暗く手の付けようのない竹藪に変わり果てます。思い切って、工夫を凝らして竹藪を整理しました。一日の作業で1/4は整理できました。大問題は伐採後の竹の処分です。写真をご覧下さい。竹を切っていくと同時に竹の処分を終えて全て、竹は元の境内やお山に帰っていきます。今から10年程前に導入した木材粉砕器のお陰です。極寒と、疲れがありましたが大変楽しく作業を終えました。
竹藪で数本竹を切ります
ウインチで引き出します
ユンボで木材粉砕器の側まで引き出します
粉砕器に架けて粉々にします
全て山に還ります・・・簡単に書きますが根気と熱意、体力、気力が不可欠です
■12/24               
本堂屋根「谷」部分の工事を終えて銅板が張られ始めました。木工事の長い施工期間が終わりましたが、年明けからは再び正面屋根の破風を新設する作業が始まります。本堂の側面及び裏側の木工時を終えた部分から銅板屋根の作業が始まりました。真夏の頃から始まった作業ですが少し銅板屋根らしくなりました。先日瑜祇塔への金亀は未だ確認をしていません。ビデオ記録の方から写真を頂きましたが少し気になる部分があり、少し心配をしております。
屋根の一番の泣き所、雨が集中する谷の部分
前回、瓦葺き工事に放置されていた部分
下の野地板を再度引きめくってもう一度手直しを指示
面倒な話になりますがここで引いたら・・・とやり直しを願いました
大変面倒な事でしたが・・・幸いしました
銅板が昨日から葺き始められました
以外に速いスピードです
■12/19        瑜祇塔「金亀(こんき)」搬入       
午前中、富山県高岡市平和合金より瑜祇塔シンボルである「金亀(こんき)」が搬入されました。今年四月過ぎに発注をして本日搬入されました。明後日までに設置されるとの事。本来でしたら10月搬入予定でしたが色々と遅れ気味でした。私も午前午後と予定があり夕方、久しぶりに瑜祇塔に登り搬入を眺めて、熱い物を感じながらの夕刻でした。取りあえず写真をアップします。
海を象徴する波しぶきや金亀・・・全て4個ずつあります
金亀が運ばれます
明日、それぞれが組み立てられます
遠くに本堂を遠望する
一基を開梱しました。金箔押しをして特殊な加工がされています。
大変重いです。全て富山県高岡市平和合金にて鋳造された正真正銘の日本製です。輸入品ではありません。
試しに設置しました。実物は大変迫力があります。
唐招提寺 開創 鑑真和上の命日 六月に毎年お勤めをしようと僧侶の方と相談をしました。
鑑真和尚さま、日本へ渡航の折り、大しけの東シナ海にお釈迦様のお骨を波に落としました。
不思議に、金色の亀が翁を伴い鑑真和尚にお釈迦様の遺骨をお届けして現在唐招提寺内にて
瑜祇塔の中にご遺骨がお祀りされ国宝として切手になっています。
左は唐招提寺 「金亀 瑜祇塔」で厨子の中にはお釈迦様のご遺骨が3000粒祀られている

右は、5度の日本への渡航に失敗して6度目に渡航を成就された唐招提寺開創鑑真和尚様


毎年6月、唐招提寺ではうちわ巻きと言う祭礼があり鑑真忌を催されている

高徳院も来年、平成26年6月に鑑真忌をお勤めさせて頂こうと思います。
■12/18        停電       
今朝午前4時半、私室にて急に「ピー ピー」っとアラームが鳴り始めました。まだ休んでいた私は「アラーム?」と思い音源を探り始めました。目覚ましでもない、PCでもない、暗闇からアラーム音が響きます。加湿器の水か?と思い眺めると電気が消えている。音源を探ると机の下から鳴っていてPCのディスプレーはパイロットランプが点いている。「まさか」っと思い蛍光灯を引っ張っても電気が点かない。停電?? なぜ??

実は今秋、寺の全PC及びサーバーには無停電装置を設置して突然の停電に対応できるようにしておいたのでした。突然停電になっても瞬時にバッテリーから電源が供給されパソコン、データーは数時間何事もなく動き、データー保存を確実にするようにおいたのですが・・・・まさかこんな朝にパニックが起こるとは思いもしませんでした。しかし、本当に停電かと院内の電気を点けても点灯をしません。他の僧侶もブレーカーの蓋を開けて確認をしていました。午前5時過、早朝も雨も嫌がらずに工事関係者お二人がすぐに遠方より駆けつけて下さりすぐに復旧をしました。原因は現在本堂工事からの雨の滴が昭和初期の本堂電線に浸みてブレーカーが上がり全ての停電となった事が分かりました。幸いに、電話、PCは全て無停電装置がはたらき全く支障なく復旧した事が幸いでした。もし、停電によりPCデーター復旧に手間取ったり、データーが壊れたら最悪です。朝から強烈に目が覚める一日の始まりでした。明日は瑜祇塔の完全竣工を迎える「金亀」の搬入が富山県からなされます。長い一年でした。
■12/13        富山県高岡より帰寺       
瑜祇塔金色(こんじき)の亀4基と海を象徴する波濤の彩色打ち合わせに午後、お寺を出ました。愛知県は好天気であり通常通り岐阜県に入りました。郡上八幡を過ぎる事から天気は一変して大雪になり一時は帰寺を思いましたが、慎重に車を進めて富山県高岡市へ到着する事ができました。さすがに北陸富山はとても寒く辛い物がありました。平和合金さんへ到着すると有名な設計事務所の偉い方を紹介され恐縮至極でした。私みたいな者が存じ上げるほどの社寺建設では有名な設計事務所の方であり一方的に名刺を頂きました。挨拶は程々にして本来の目的である瑜祇塔金色の亀さんと波濤の色付け工場へ向かいました。打ち合わせや希望を述べてお寺へ戻りましたが、出来上がったら他のお寺の、キッと参考になる、金色亀さんになれると思いながら満足してお寺に帰りました。写真をご覧下さい。
月曜日に眼を入れるそうです 全て金箔でありコーティングされていました
波濤の様子 紺碧の波濤の中から金色の亀が出現する
唐招提寺の寺伝をふまえた「金亀 瑜祇塔」 来週に取付設置が完了予定
色々と彩色の打ち合わせをしました
蛍光灯の下であり、実際の日の光の下ではまた違うと思いました。
帰路は通行止めや大雪で、雪の怖さを感じました
■12/6        高野山 参詣       
11月はお詣りができなかった高野山 高徳院奥の院墓所と奥の院御廟へお詣りに出かけてきました。高野山の麓の街、九度山と言う所は柿の生産日本一をうたい、とても美味しい柿の一大産地です。西に行くと荒川という所があり、そこは桃の一大産地です。春の桃の花の色、秋には柿の実が付いた一山の景色は大変思い出深い物があります。これも春に秋にと高野山へ参詣しているので目を楽しませてくれます。もう師走。一年は早いです。
かなり汚れていました
30分ほど清掃して香華を献じ読経の準備をします
永代供養で高野山へ納骨した諸霊位を毎月 お詣りに私は行っています
そして、この場所で色々と思いを巡らしリラックスして帰寺します
■12/4        苔に火がつく??       
本堂の補強工事を含めた銅板屋根工事を進めている内に本堂両脇に明治半ばに植えられた100年以上の櫻の老木二本がありました。私が小学生入学時に記念撮影をした思い出の櫻であり、「お母さん、来年もまた一緒に眺めような」と母に語りかけた櫻でもありました。この櫻は段々と弱り毎年の櫻も白く、枝にはコブだ多くできて、あちこちが枯れて惨憺たる姿になっていました。高さも結構あり大型の櫻でしたが環境班と私の4名で倒木しました。高いところにはアルミの脚立を架けて、仮設足場に絡めてユンボで引っ張って小切りにして夕刻までに全ての作業を終えました。一昨年の瑜祇塔現地を伐採するときのことを思い出しながら、熱い物を感じて作業を終えました。

チェーンソーは煙を吐きながら丸太を小切り始めると摩擦のせいか?櫻の老木にへばり付いた苔に火が移り気が付いたら一筋の煙が立っていました。苔に火が移る?? そこで息を強く吹きかけると火が付きました。そこで思い出されたのが高野山の事でした。栄枯盛衰も本山である高野山も例外ではなく、弘法大師が開創後、何度と無く無住(誰も住まなくなった)の時期があったそうです。酷い時には60年ほども世間から放置された時代があったそうです。

弘法大師様、霊山高野山、何とか再興をして再び修行と教学の霊場として身命を尽くす事を決した僧侶がおられたそうです。有名なお話ですが私は頭から信じていませんでしたのでその名前を忘れてしまいました。高野山奥の院にて「もし再興にお力をお貸し頂けるのならこの苔に灯を灯して欲しい」と念じられたところ「火」が苔に着火し、その火を現在の灯籠堂に移し現在も灯っていると読んだ事があった事を思い出しました。本当に苔に火がつく事を目の当たりにして、実は驚きました。倒木作業の途中であり、本堂前の小ローソクを持ってきて、再度強く息を吹きかけその灯火をローソクに移し自室の大ローソクに灯して作業の続きをしました。灯火から本堂のローソクに火を移して読経を為して、先師さんがお植えになった老木櫻二本を切り倒したお詫びと、今まで人の目を楽しませてくれた櫻への感謝をしました。

ただ、切り株の中は殆どがスポンジ状態で急な力が加わったらへし折れて倒壊の危険性は大変高かったです。そして、スポンジ状態が原因でしょうが櫻の樹精は全く無くて、幹がボロボロと落ちて櫻の花が咲かない理由もよく分かりました。思い出の櫻の木とはお別れです。櫻の後に櫻を植えるのは難しいそうです。櫻は櫻を嫌うそうで、新しい本堂外観に相応しい樹木を考えております。
煙が上がっております
息を吹きかけると赤々と火が見えます 苔に火はつくのですね
■12/2        紅葉輝く境内       
夕刻の頃であった。台所にいると真っ赤に燃えているような石庭の様子がガラスに反射して赤く私の目に映った。「火事か?」瞬間にそのように思いましたが「それにしては、臭いも風もない」「第一に赤すぎる」と台所の戸を開けると下の写真のように真っ赤な紅葉が西日に照らされて赤く染まっていました。今年の紅葉はいつになく綺麗だなと思いました。櫻→ツツジ→アジサイ→若竹→紅葉・・・っと四季がハッキリした境内山中になってきました。いつも清生としているのは楠の大木と竹林です。
本堂仮設の上から写す